自律神経と身体の部位との関係

 

 

ここからは少し専門的な話になっていきます。
自律神経と身体の関りについてです。
あなたが不調を感じている部分と何が関連しているのかが分かる手助けになればと思います。

 

 

自律神経系の二つのタイプ

 

自律神経は内臓の働きを調整する機序と内臓からの情報を中枢神経に伝える求心性の機序という2つの系があります。

 

内臓の働きを調整する、内臓の働きを伝える

 

 

さらに対応する神経や分節の違いからもタイプが分かれます。
頭仙部(副交感神経)と胸腰部(交感神経)です。

 

 

脊椎から内臓への交感神経線維、副交感神経線維はオーバーラップしています。

 

自律神経は複数の分節を跨いで神経支配が起こっています。

 

 

ただ単純に胸椎〇番が悪いから胃腸が悪くなる

 

胸椎〇番が悪いからアトピーが起こる

 

 

ということは言えないのです。

 

 

インターネットではこのように書かれている方もいます。
しかし、それは真実ではありません。
そのように断定的に言う人は避けたほうがいいでしょう。

 

 

 

またこの神経支配の分節も人によって変わります。
誤った情報を鵜呑みにしないようにしてください。

 

 

 

以下に簡易的にどの分節がどの内臓に関連しているのかを表にしてみました。

 

 

 

 

この分節と関連する臓器に関しては文献によって多少のズレがあることをご了承ください。

 

胃腸が悪い方は胸椎5番〜9番にかけて何かしらの問題(筋肉の緊張や背骨の歪み・捻じれ)が現れてきます。

 

心臓が悪い方は胸椎の1〜6番に。

 

逆流性食道炎やタバコの吸いすぎて肺を病んでいる方も同様に胸椎の1〜6番にかけて問題が出てきます。

 

耳鳴りなどは頭頚部への交感神経支配、つまり胸椎1〜4番が関わってきます。
(ここはさらに複雑な構造になるので、耳鳴りのページで詳細を書こうと思います。)

 

 

内臓の不調が背骨に与える影響

内臓の不調が自律神経を介して対応する分節(背骨)に影響を与えます。

 

急性期の時は背骨周りの筋組織はうっ滞しブヨブヨした触感、もしくはむくみとして現れてきます。

 

長期的にその状態が続くと、今度は交感神経亢進によって血管が収縮した結果、水分が減り、うっ滞がなくなり感想したような感じになります。

 

こういった組織や筋肉の変化の影響で背骨の関節も側屈や回旋など捻じれが生じてきます。

 

このことは背骨の捻じれや歪みは内臓に影響を与えてしまうということにもなります。

 

 

 

 

 

ほとんどすべての病気に交感神経の亢進が認められています

 

カークスビル・オステオパシー医科大学のI.M.コー生理学者は、ほとんどすべての病気に交感神経の亢進が見られていることを報告しました。

 

また、慢性的な交感神経の亢進は該当する脊椎が簡単な刺激でも交感神経を過活動にしてしまうことも明らかになっています。

 

つまり、長期的に交感神経の働きが過剰になってしまっている時、身体への不要な刺激(指圧やストレッチなど)さえも交感神経を刺激してしまう恐れがあるということです。

 

 

長期的な交感神経の興奮状態

 

長期的な交感神経の興奮状態は身体にとって大変な不利益を与えます。

 

血管収縮により、脳虚血をおこしやすくなり、動脈硬化を引き起こす恐れがあります。

 

組織に送られる酸素供給・栄養供給が妨げられ、損傷した組織の回復を遅らせます。

 

また、適切な酸素供給・栄養供給が得られない組織は感染症にかかりやすくなります。

 

組織自体に水分の供給がいかなくなるため、乾燥し傷を負いやすくなり、炎症も起こしやすくなります。

 

慢性的な痛みはまた交感神経を興奮させます。

 

負のループが続いてしまいます。

TOPへ